「PDCAサイクル」は情報処理やITシステムの品質管理で日常的に用いられる用語です。
Pはプラン(Plan)--------計画作成
Dは実行(Do)-----------計画実行
Cはチェック(Check)-----結果評価
Aはアクション(Action)--計画見直し
を表します。物事を改善するのに一回で理想的な状況に到達できるケースは、どの分野においても稀でしょう。
通常は何度も失敗と見直しを繰り返しながら、少しずつ理想へ近付いてゆくことが出来ます。
プランを立案し、実行し、チェック(評価)し、改善へのアクションを起こし、再びプランを立てるという継続的
な活動はコンプライアンス・プログラムと呼ばれます。
情報処理の世界ではPDCAサイクルによる継続的活動(コンプライアンス・プログラム)の存在は高い品
質のプログラムを生み出す上で、また高い情報セキュリティレベルの確保に欠かせないものとされています。
システムが高いレベルに到達するには、大規模な見直しを行った後、次回まで長期間変更しない方法より、
小変更でもPDCAサイクルを継続的に行う手段を用いる方が効果的であるという考え方が、一般的に認められ
ています。
これらは欧米から導入されたシステム管理の概念ですが、欧米においても日本と同様に物事の改善にプラン
(P)と実行(D)が重要視されて来ました。しかし近年、チェック(C)やアクション(A)を十分にサポー
トする重要性と効果が広く認められ、現在ではPDCAサイクルが情報システムだけでなく企業の競争力を高め
る手段として広く認知されています。
|